2025年7月18日(金)
きょうの潮流
こんなことまで口にしていたとは。「核武装が最も安上がりで、最も安全を強化する策の一つ」。参政党・東京選挙区のさや候補が、日本の核武装化を主張していました▼国是である、核兵器を持たず、作らず、持ち込ませずの非核三原則をひっくり返す暴論。しかも核廃絶への思い新たな被爆80年に。被爆者の長年の願いに背を向け、この国の歴史とも向き合わない。こういう人物が候補者に担がれるとは恐ろしい▼これまでにないほど乱暴な意見が公然と叫ばれる選挙戦。外国人差別しかり、医療破壊しかり。たがが外れた過激さを売りにし、悪意に満ちた偽情報が飛び交います。議論にもならないような▼ここまで政治を劣化させた責任はどこに。平気でうそをつき、国会では悪法を強行する。あれだけ批判された裏金には無反省で生活苦の国民をよそに注力するのは軍拡。失われた30年の経済失政を認めながら手を打とうともしない。そうした自公政権のありさまが政治を腐敗させ不信を広げてきました▼一方で本当に信頼できる党はどこなのか、見極めたいという動きも。共産党の選挙ボランティアに来た女性は政策がまともだと思ったからと。街頭演説を聞いていた学生は「何が真実か知りたい」と話していました▼どの党が伸びれば願いがかなえられるか―有権者の模索は続いています。時流に流されず、事実と論理で日本の進路を明らかにしている党。そこに確信をもって最後まで。無理が通れば道理が引っ込む世にしないためにも。








