2025年7月17日(木)
きょうの潮流
ずるいんだなあ。大激戦の参院京都選挙区。政党の公約や党首の発言と真逆のことを平然と口にする候補者たち▼自民党現職の西田昌司候補は「消費税を廃止する」。しかし、自民党の政策にはどこにも書いておらず、石破茂首相は国会で繰り返し消費税率の引き下げを拒否し、「傷つけることがあってはならない」と▼維新新人の新実彰平候補は北陸新幹線の小浜・京都ルートに反対しています。でも同党の吉村洋文代表は、小浜・京都ルートによる早期全線開業を訴えてきた大阪府知事としての立場に現在も変わりはないと述べています。どっちやねん▼今回の参院選の大争点である消費税減税の実現や北陸新幹線延伸計画の是非は、「党はああ言っているけど、自分はこう思う」で済む問題ではありません。党公認候補として公約実現の責任が問われます▼日本共産党の現職、倉林明子候補の主張は明快でブレがありません。「消費税は5%に直ちに減税する。そうすれば弱い者いじめのインボイスをきっぱり廃止できます」「新幹線でなくていい。サンダーバード(在来線の特急)を金沢まで復活するのが一番」▼倉林さんの言葉は選挙向けのリップサービスではありません。「京都に北陸新幹線はいらない」が多数派になったのは、早期着工を3度阻止した市民の運動と共産党の共同の力です。ブレない党と候補者への支持を比例代表の躍進につなげ、自民・補完勢力の議席独占の阻止へ。党派を超え「だから私は倉林さん」の声をさらに。








