2025年7月15日(火)
参政・神谷氏「日本軍は沖縄県民を守りに来た」
沖縄戦後史の知識ゼロ
石原沖縄国際大名誉教授が指摘
参政党の神谷宗幣代表は10日、那覇市での演説で「(沖縄戦で)日本軍の方々は沖縄県民を守りに来た」「その人たちが戦ってくれたから本土復帰もできた」などと主張しました。沖縄戦体験の聞き取り調査などに長年携わってきた石原昌家沖縄国際大学名誉教授は、神谷氏の発言は沖縄戦後史の知識がまったくないと公言したに等しいとして、次のように指摘しました。
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(旧日本軍)第32軍は「沖縄守備軍」とも称されていたので、沖縄県民を守りに来たという発言をしているのかもしれませんが、「皇軍」は天皇制国家、すなわち国体護持のため、足腰の立つ住民を戦場に動員して、死に追いやったのが現実です。
住民は「軍官民共生共死」の方針の下、軍民雑居のなか、陣地構築にも駆り出されました。結果、軍事機密を知ることになり、軍は兵士同様に敵への投降を許さず、住民を死に追いやったのです。
旧日本軍が戦ってくれたから本土復帰もできたというのは、コメントするにも値しないほど、沖縄戦後史の知識はゼロですと大衆の面前で発言しているのと同じことです。








