2025年7月15日(火)
きょうの潮流
ほんとうに怖い…。ふたりが口をそろえたのは、わきあがる危機感でした。外国人への根拠なき攻撃。矛先はそれに反対する声にまで。いったい、この国はどうなってしまうのかと▼東京の日本共産党ボランティアセンター。ともに社会人の30代女性は、吉良よし子選挙区候補のビラを折りながら思いを。私たちの生活を苦しめているのは今の政治なのに、つらい気持ちを外国人にぶつけている。自分も何か行動しなければと、ここに来た▼こうした活動は初めてで、共産党の政策や主張はSNSを通して知った。軍拡や改憲反対、環境問題やジェンダーについての考え方にも共感できる。なによりも人権を尊重しているところがいい―▼参政党や自民党をはじめ急速に高まる外国人敵視の政策。歴史をふり返れば、戦争を扇動するため排外熱をあおる流れに抗(あらが)ってきたのが創立以来の共産党でした。たとえば1931年3月25日号の「赤旗(せっき)」には、7時間・週5日労働制とともに「民族、性、年令による差別反対」が掲げられています▼いま同じような状況に切迫感を抱き、選挙ボランティアや共産党員に加わる人が各地で。今月入党した東北地方の大学生は、肌の色や思想が違っても人間はわかり合えるはず、共産党は排除の論理に立たないからと信頼を寄せます▼参院選、逆流とのたたかいのさなかに迎えた結党103年のきょう受け継いだ意志を新たに。差別や分断ではなく、誰もが平等で人びとが手を携えて生きられる社会の実現を、必ず。








