しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年7月13日(日)

参政・神谷氏が治安維持法正当化

人権尊重を否定

 時代錯誤の暴言を繰り返している参政党の神谷宗幣代表が12日、鹿児島市での街頭演説で、治安維持法について「悪法、悪法だっていうが、それは共産主義者にとって悪法でしょうね。共産主義を取り締まるものですから」などと述べ、「希代の悪法」といわれる弾圧立法をあからさまに正当化しました。

 治安維持法は戦前、天皇が絶対的な権力をもつ政治体制=「国体」の変革をかかげ結社することを極悪犯罪とし、死刑を科しました。天皇制打倒、国民主権をかかげ侵略戦争に反対する日本共産党を最大の弾圧対象としました。

 治安維持法の弾圧対象は「目的遂行」として体制変革に協力する行為にまで拡大され、特高警察は弾圧の対象を無制限に広げ、労働組合はもちろん、社会民主主義者や多くの文化・知識人、宗教団体まで弾圧。国民を監視、自由と民主主義を圧殺し、戦争に反対する声を押しつぶしました。共産党員作家・小林多喜二は逮捕されて数時間後に拷問の末、虐殺されました。

 戦後、国民主権と基本的人権の保障をうたった憲法のもとで、治安維持法は廃止されました。神谷氏の発言は民主主義と人権尊重を根底から否定する暴論そのものです。


pageup