2025年7月11日(金)
農政・暮らし・排外主義 対話広がる
党に期待 ひしひし
北海道旭川
北海道旭川市の能登谷繁市議と真下紀子道議は7日、地元の党員とともに、市内の東鷹栖(ひがしたかす)地域に住む農家を訪問。コメ不足と価格高騰により政府備蓄米が放出されるなかで、コメ農家として参院選にどんな要求を持っているか、など対話しました。8日は、能登谷氏が市街地の後援会員25人ほどと要求対話。党員の自宅のリビングで行われたつどいにも参加しました。(渡部雅士)
![]() (写真)「集い」の参加者と能登谷旭川市議(手前)=8日、北海道旭川市 ![]() (写真)休憩中、農地をみつめるAさん=7日、北海道旭川市 |
7日の要求対話は東鷹栖の農家に対象をしぼり、まず家族経営の農家の後継者として農業を始めて7年目で、33歳のAさんの田んぼに向かいました。
田んぼに排水用の水の通路をつくる「溝切り」という作業を行っていたAさんは、作業の手を休めて能登谷氏たちと対話しました。
「7年前に農業を継いだのは、家族の生活がかかっていて、自分がやるしかなかったからです」とAさんは言います。「作業の分からないところなどは、YouTubeで覚えたりします。しかし、家族経営で収入はわずか。会社員のほうが良いのではないかと思ったりしますね」
「補助もっと」
「最近の政治についてはどう感じていますか」と能登谷氏が質問すると、「コメ不足は、長く続いてきた農家いじめの政治の当然の結果だと思います。しかし私たちの収入は増えていません。大事な時期ですから、休耕していた土地を再び活用して田んぼを広げてはいます」と、Aさんは答えました。
「日本共産党や、政治に期待することはなんですか」という質問には、「日本共産党にはこれからも農家の所得補償や農産物の価格保障を訴え続けてほしい。期待しています。新規就農者だけでなく、家族経営の後継者も含めて、やる気のある人への補助をもっと手厚くしてほしい。コメの輸入は絶対にやめてほしいです」との答え。参院選での日本共産党勝利への期待をにじませました。
8日、能登谷氏は市街地を支部の党員とともに後援会員をたずねて要求対話。日頃からの党員たちとの親密なつながりから、どこでも笑顔での対話となりました。
能登谷氏は、自民や公明の支援を受ける現市長の市民に冷たい姿勢や大企業中心の政策の危うさを説明し、物価高騰の中で参院選は消費税一律5%減税の共産党に、と訴え。
訪問先の後援会員は、「いつも応援しています。比例は共産党、選挙区は宮内しおりさんですね」「物価高騰も大変ですが、参政党などの外国人排斥の政策に危機感を覚えます」など、熱く共産党を支持する思いを口にしました。
「ささやかな協力ですけど」と言いながら、「赤旗」日曜版の購読を決めた人も。全体的に、参院選への関心の高さがうかがえる対話となりました。
「状況変えて」
党員の自宅に近隣の後援会員など7人があつまったつどいでは、能登谷氏は消費税減税の財源の重要性、アメリカいいなりで20兆円の大軍拡が実行されれば生活や福祉がズタズタになってしまうことなどをていねいにわかりやすく説明。
看護師や大学生など3人の若者も参加し、病院が赤字経営を余儀なくされるなか、働き方も矛盾したものとなり困っていること、大学生の知人に選挙に行くようにアドバイスしていることなど、盛りだくさんの内容が活発に話し合われ、時間が足りないくらいでした。
はたやま和也参院比例候補の政治家としての強みは?という質問に、「はたやまさんは万能型です。何を質問されても明快に整理して説明できます。相当勉強を重ねている努力家でしょう」と能登谷氏。宮内しおり選挙区候補については、自殺対策や学生への食料支援などに力を注いできた、深い福祉の心と実行力を持つ人だと言います。
「いろいろな政党が出てきて、『日本人ファースト』などと言っている党もありますが、国民主権をやめるという憲法草案を公表するなど、信じられない。結局、日本人のためにも、誰のためにもならない」。若者の1人はそう発言しました。
「日本共産党が伸びて、この状況を変えてほしい」参加者は口々に参院選での共産党の躍進への期待を述べました。










