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2025年7月9日(水)

米関税 日本25%

トランプ大統領が通告

来月1日から

 【ワシントン=洞口昇幸】トランプ米大統領は7日、SNSの投稿で、日本からの輸入品に対し8月1日から25%の関税を課すと発表しました。自動車、鉄鋼・アルミニウムなど分野別に設定している関税とは別枠で課すものです。4月に導入を発表した「相互関税」の上乗せ分の停止期限を、今月9日から来月1日に延期する大統領令にも署名しました。今後の交渉次第で、関税率を上方にも下方にも修正する可能性があると強調しました。

 日本への「相互関税」は一律の10%と4月に発表した上乗せ分を合わせて24%としてきましたが、今回は税率を1ポイント上回る水準に設定。日本は関税措置の見直しを求めて交渉を続けてきましたが、改めて高関税を突き付けられました。

 SNSで公開した石破茂首相宛ての書簡でトランプ氏は、日本の貿易政策で生じた米国の貿易赤字をなくさなければならないと述べ、「残念ながら日米貿易関係は互恵的とはほど遠い」と主張。その上で、8月1日からの25%という新たな関税率は「日本との貿易赤字を解消するために必要な水準よりはるかに少ないことを理解してもらいたい」と迫りました。

 関税が適用されない米国内への日本企業の工場移転も求めました。

 また、「日本がこれまで閉鎖してきた貿易市場を米国に開放し、関税や非関税措置を撤廃することを望むなら、おそらくこの書簡の見直しを検討するだろう」と述べました。


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