2025年7月8日(火)
比例選挙を「自らの選挙」としてたたかいぬき、「担い手広げ」に思い切って力をそそごう
7月7日 中央委員会常任幹部会
“自公を少数に追い込み、新しい政治を”の訴えを貫いて勝利・躍進を
猛暑のなかでの大奮闘に心から敬意を表します。
参議院選挙でわが党は、「参院でも自公を少数に追い込み、自民党政治を終わらせる展望を開く選挙に」と訴えてきましたが、現実に「自公過半数割れ」の可能性が出てきており、わが党の頑張りが情勢を動かしています。
同時に、自公が少数になっても、補完勢力と排外主義の潮流がのびたら、政治は良くなりません。日本共産党の躍進と市民と野党の共闘の前進で、新しい政治をつくれるかどうか、いまが日本の進路にとって大きな岐路となっています。
補完勢力や排外主義の潮流は、何よりも自民党政治の行き詰まりのなかで、政治の変革の道筋、希望が見えない状況を土壌にしています。
政治論戦でのわが党のリードは、どんな問題でも鮮明です。“「大企業利益中心」「アメリカいいなり」の自民党政治と正面から対決し、責任ある対案を示し、市民と野党の共闘の前進に力をつくす日本共産党が躍進してこそ、日本の政治は変えられる”という訴えを最後まで貫いて奮闘し、必ず勝利・躍進をかちとろうではありませんか。
比例代表選挙を自らの選挙としてたたかいぬき、比例5議席へ奮闘しよう
比例代表選挙は、各党がしのぎを削る大激戦となっており、わが党はまだ5議席の目標にかなりの距離があるというのが、現時点の情勢判断です。全国からの報告でも、私たちの訴えが届いたところでは、温かい反応が寄せられ、訴えれば訴えただけ支持を広げられるという状況があります。同時に、現在の活動の規模とテンポで推移するなら、かなり厳しい結果になりかねない。これが私たちの判断です。
選挙区選挙でも、比例代表選挙での情勢判断を土台にすえ、比例で日本共産党支持のうねりをつくり、そのうえに選挙区候補の魅力をのせて奮闘してこそ、現有議席を確保し、議席増実現の道がひらかれます。
参院比例は、全国規模のために見えづらいですが、わずかの得票の違いで議席の増減が決まります。2019年の参院選で、わが党は448万票を獲得し4議席でしたが、あと17万票を増やせば5議席にとどきました。1支部あたりにすればわずか11票です。2022年の参院選で、わが党は361万票を獲得し3議席でしたが、あと25万票増やせば4議席にとどきました。1支部あたりにすれば16票です。「比例代表はしのぎを削る大激戦」というのは、すなわち、地域ごと、職場ごとに見れば、文字通り一票一票を争うたたかいだということです。
この問題にかかわって、いま、全党のみなさんに率直に問いかけたいことがあります。それは、「比例代表選挙を自らの選挙としてたたかっているか」ということです。みなさんは、それぞれの地域で地方選挙をたたかうときには、どこでも「自分たちの選挙」として懸命に頑張っておられると思います。それと同じ力、さらにそれ以上の力が発揮されているでしょうか。比例代表選挙を「遠い選挙」ととらえる傾向がないでしょうか。
比例代表の候補者は、日本共産党自身です。つまり全国の日本共産党員、一人ひとりが候補者の選挙です。その意味では最も身近な選挙が比例代表選挙なのです。全国の党組織、支部が一つ残らず、党員が一人残らず、この選挙を、自らの選挙としてたたかい、その力を一つに集めてこそ、初めて勝利をつかむことができます。そういうたたかいを、残る2週間、力をあわせてやり抜こう。このことを訴えたいのです。
「全国は一つ」で「比例は日本共産党」のとりくみの大飛躍を必ずかちとり、何としても5議席の目標をやりとげようではありませんか。
都議選の教訓に学び、「担い手づくり」「担い手広げ」を徹底的に
それでは残る期間、いかにして活動の飛躍をかちとるか。全党のみなさんに訴えたいのは、4中総決定、5中総決定の「三つの突破点」を堅持しつつ、いまの自力のもとでも躍進をかちとるための決定打――「担い手づくり」「担い手広げ」を徹底的に重視し、思い切って力を注いでいくことです。いまの自力をリアルに考慮した場合、迷うことなくここに徹することが、勝利の関門をこじ開けるカギだということを訴えたいのです。
都議選では、定数2で議席を守りぬいた文京区の教訓(5日付党活動ページ掲載)、定数3で新旧交代を成し遂げた北区の教訓(同本日付)など、「担い手広げ」の活動が大激戦・大接戦を勝ち抜く大きな力になりました。
いま、全党的には、対話・支持拡大の到達は3年前の参院選の同日比で6割にとどまっていますが、「担い手広げ」の働きかけは115%となっており、テンポも3年前を上回りつつあります。4中総決定にもとづいて半年間にわたって取り組んできた要求対話・要求アンケートの力が、いま発揮されつつあるのです。要求対話で働きかけた結びつきと信頼を生かせば、どんどん協力が広がるという経験が、全国で生まれつつあります。この流れを一気に広げようではありませんか。
全党員の総決起とともに、「担い手づくり」「担い手広げ」で300万の読者・後援会員に文字通りあたりつくせるかどうかが、勝敗の分かれ道です。そのさい分野別後援会の力をフルに発揮してもらうためのとりくみも重視してすすめましょう。
選挙情勢を入れた後援会ニュースと基本ビラを活用し、すべての「赤旗」読者、後援会員、支持者、要求対話をしてきた人を対象に、「一票争う大激戦です」「何人に広げていただけますか」「3人、5人、10人とお知り合いに広げてください」と協力を訴えましょう。読者・後援会員への訪問とともに、結びつきへの電話、LINEを使った対話など、あらゆる方法で働きかけを広げましょう。
全国のすべての支部・グループ、単位後援会、分野別後援会が心一つに「担い手広げ」の働きかけをやりぬいて、必ず日本共産党躍進の結果を出そうではありませんか。








