2025年7月8日(火)
変える選ぶ 参院選
SNSどんどん 拡散もっと
東京・大田 新入党員「楽しい」
若井玲子さん(38)
演説聞き勉強 ジェンダー平等 この党で
|
フォトグラファーの若井玲子さん(38)は、6月の東京都議選大田区で3選を果たした日本共産党の藤田りょう子さんの勝利をめざすSNSチームで奮闘しました。2月に入党したばかり。「発信も拡散も、うんと強めて参院選で躍進させたい」と意気込みます。
チーム10人
大田区のSNSチームは約10人。若井さんは、候補者の動きを追っかけて写真撮影とインスタグラムを担当。他のメンバーがYouTubeやX(旧ツイッター)などで日々の活動を紹介しました。「候補者の演説を間近で聞くことができたし、党の政策の勉強にもなった。楽しかった」と言います。
実は選挙はこれが2回目。去年の総選挙でも別の地域でSNSを担当しましたが、「SNSを使える人が少なく、仕事量が多くてかなり大変だった。今回の都議選も、本番になるとメンバーがアナウンサーにかり出されたりして人手不足。倍くらい人数がほしい」。
若井さんが政治に目を向けるきっかけとなったのは、留学先のイギリスから帰国した2019年の体験でした。イギリスでは毛皮を使ったファッションショーへの激しい抗議デモと遭遇し、業務終了時間を超えても仕事が終わらないと怒りだし、場合によっては帰ってしまう同僚たちにカルチャーショックを受けました。
日本は真逆でした。台風の余波がまだ強い中でも出勤のために駅に並ぶ人たち、セクハラに遭っても男性に有利な制度のせいで解決が困難―。徐々に「自分の時間を大切にするためにも、ジェンダー不平等をなくすにも政治を変えることが必要」と考えるようになり、総選挙では東京26区(大田区の一部・目黒区)市民連合で活動しました。プラスターを掲げた街頭宣伝も初めて経験しました。
総選挙では、公示直前まで護憲派候補が決まらず、“投票先がない”とやきもきしていたとき、共産党が候補者擁立を決断。「筋を通すことができる、共産党の姿勢と底力はすごい! ありがとう、でした」
疑問も解消
今年2月に入党を勧められた時、綱領や規約を読んで気になったことを「この問題で違っていたら入党できません」と質問。天皇制や女性の人権侵害の疑問も解消し、入党しました。
都議選を終え「共産党には課題もある」と言います。ベテラン党員から、ジェンダー平等に反するようなことを言われて驚いたことも。「それでも大田区の選挙チームメンバーは、そういうことは率直に指摘するし、ベテランも聞く耳をもってくれています」
参院選では「私たちはSNSでどんどん発信します。ベテランも含めて党員のみなさんは、『いいね』『コメント』と『シェア』で広げてほしい」。








