2025年7月3日(木)
きょうの潮流
戸惑いや混乱、そして怒り。列島は騒然としました。36年前に消費税が実施されたときです。子どもからお年寄りまで、生活のあらゆるものまで課税する最悪の不公平税制の始まりでした▼時を同じくして、当時の竹下首相がリクルート社からパーティー券の購入という形で、2千万円の“献金”を受けていたことが発覚しました。消費税強行の裏で法人税の減税に笑う大企業。そこから巨額をいただく自民党。悪税の正体が、くっきりと▼いままた消費税が政治の一大焦点になっています。値上げに追い打ちをかける10%の上乗せ。それがどんなに負担か。減税してほしい、なくしてほしいとの声が列島中に広がっています。国民の多数となって▼ところが逆をいくのが、自民党です。石破首相は、消費税を傷つけるようなことがあっては絶対にならない。森山幹事長は、何としても守り抜くと。われわれが守り抜くのは国民のくらしではなく、空前のもうけをあげている大企業だといわんばかりに▼財源はここにあると、共産党が示す大企業・富裕層への応分の負担には耳をかさず、公金をばらまく。効果がないとわかっていながらの票取り策は、物価高に悲鳴をあげる人々に背を向け、結局は政治への信頼を失わせるだけです▼金づるの大企業だけでなく、トランプ米大統領の無法ぶりにも物を言えない自民党。内政・外交、人権問題やこの国の行く末まで、もはやすべての分野で限界にきている政治におさらばを。きょう、参院選の公示です。








