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2025年7月1日(火)

きょうの潮流

 きょうは農事の節目となってきた半夏生(はんげしょう)です。夏至から数えて11日目、この時期に田植えを済ませるとよいとされてきました。豊作を願う風習や行事も各地で催されます▼秋には恵みとなって収穫される新米。ですが、今年は異変が起きています。全国で「青田買い」の動きが広がっているのです。すでに昨年から予約があったという農家もあり、争奪戦が過熱。それがどう価格に影響するのか、不安が募ります▼もともと昨今のコメ問題は供給が足りないから。農家につくるなといいながら、海外から大量のコメを輸入してきた自民党の農業政策が根本にあります。なりわいもやりがいも奪われた農家は、この20年で6割も減っています▼備蓄米の放出も一時しのぎしかならず、主食への懸念はこれからも。農家が安心して米作りを続けられ、国民には手頃な価格で提供する。これが政府の責任ではないのか▼命の源となる食と農を守るためにたたかってきた共産党の紙智子参院議員は、もうけや駆け引きの手段としてコメを扱ってきた自民農政を批判します。地域を支え、環境を支え、この国の土台を支えてきた“財産”を、ないがしろにしてきた罪は重いと▼この7月、食品の値上げは2105品目、前年比の5倍にもなります。物価高や食料対策に無為な石破政権のもとで値上げラッシュは今後も。「農業・農村を軽んじる国に未来はない」。勇退する紙さんが国会に響かせた最後の訴えは、国民とともに政治を動かす、今夏のたたかいへ―。


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