しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年6月27日(金)

入学金「二重払い」改善を

文科省が私大に通知

 文部科学省は26日、私立大学に対し、入学しない学生の入学金の負担を軽減するよう通知を出しました。

 第1志望の合否がわかる前に、先に合格した第2志望の大学の入学金を納入する「二重払い」の負担が「国会等においても、たびたび指摘されている」ことを理由にあげています。日本共産党の吉良よし子参院議員が若者の調査をもとに「二重払い」の解消と入学金廃止を求めてきました。

 通知は、私立大学の設置者に対し、これまで求めてきた入学金の額の抑制に加え、入学しない学生の入学金の負担軽減のための方策を講じるよう求めています。担当者は検討のポイントとして「二重払い」が進路選択を狭めないよう▽経済的に困難な学生への減免措置をとること▽別の大学に入学することにした受験生に対し、別の入学者が見込める場合に納入済みの入学金を返還すること▽入学金を分割払いとすること―などを示しました。

 若者でつくる「入学金調査プロジェクト」は、入学しない大学にも入学金を支払う「二重払い」を受験生の約27%が経験し、入学金を理由に受験をあきらめた人を含めれば当事者は4割にのぼるとの調査結果を発表。吉良氏は、3月14日の参院予算委員会でこの結果や入学金を理由に受験をあきらめた学生の声を示し、「二重払い」の解消を求めるとともに、「受験機会の不平等を生む入学金は廃止して、学生の学問の自由を保障すべきだ」と迫っていました。

学費の無償化 共産党が公約

 日本共産党は参院選の政策で国の予算を投入して授業料半減・入学金ゼロを実現し、無償化をめざすことを掲げています。


pageup