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2025年6月26日(木)

困窮子育て家庭 子ども、1日1食の日

NPO法人がアンケート

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(写真)会見するキッズドアの渡辺理事長(左)=25日、東京都内

 一人親世帯などを支援するNPO法人「キッズドア」(東京都中央区)は25日、支援世帯のアンケート調査を公表しました。物価高騰で子どもの食事の量・質ともに悪化し、「困窮子育て家庭の食料事情は崩壊寸前」だとして、行政の支援施策の充実と転換を求めました。

 調査は5月~6月に行い、2033世帯が回答しました。昨年同時期と比べ8割の世帯で保護者の食事の量・質が悪化し、6割の世帯で子どもの食事の質が悪化しました。所得が低いほど状況は深刻で、所得100万円未満では子どもの食事の量が減った世帯が4割に上りました。「子どもは1日1食の日が増え、やせています」といった声が寄せられています。

 キッズドアは2021年から同様の調査を行っています。東京都内の会見で渡辺由美子理事長は「状況は年々悪化しており、非常に危機的だ」と発言。子どもに食べさせるために親が自分の食事を減らしていた状況からさらに深刻になり、子どもさえも食べられない状況に陥っていると話しました。

 困窮子育て世帯の声が政府や社会に伝わっていないことを懸念。同様の支援を行う他団体も活動がひっ迫しているとして、民間団体の支援頼りでは子どもたちは生き延びられないと語りました。


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