しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年6月26日(木)

那覇 お米券実る

共産党「全世帯配布を」

 那覇市議会は25日、市が物価高騰対策として一部高齢者への8800円分のお米券配布などを盛り込んだ補正予算を全会一致で可決しました。お米券配布は、日本共産党市議団が4月1日に市長と面会し、全世帯と子ども食堂に実施するよう求めた対策で、提案が不十分ながら実ったと言えますが、党市議団は「生活苦は高齢者だけではない。全ての世帯に配布を」と迫っています。

 今回、補正予算に盛り込まれたのはお米券のほか、ひとり親の児童扶養手当受給世帯の子ども約7500人への1人1万円の給付です。お米券配布対象の高齢者は、介護保険料の所得段階で第4、5段階に区分される1万4900人。那覇市の高齢者全体の約19%にとどまります。

 市議会で20日に補正予算案に対する総括質疑が行われ、党市議団を代表して我如古イチロー市議が質疑に立ちました。

 我如古氏は、党が実施した市民アンケートで「お米が高すぎて(子どもに)おなかいっぱい食べさせられない」などの声が寄せられたと紹介。物価上昇率も那覇市は全国一の水準にあるとし、「今回の対策は、物価高に苦しむ市民のくらしと営業を守るものとはなっていない。全ての市民に行きわたらず、極めて不十分」と強調しました。

 その上で、2025年度の市税が前年度に比べ39億円増収となる見込みなどを指摘。今回、市は25年度当初予算額のわずか0・13%、約2億4500万円の対策しか盛り込んでいないと述べ、「那覇市にないのは物価高騰に苦しむ市民を思いやる心です。早急に追加の補正予算を編成すべきだ」と求めました。


pageup