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2025年6月25日(水)

無法な働き方是正を

医師ユニオン・医労連 厚労省要請

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(写真)会見する植山氏(右)と日本医労連の森田進副委員長=24日、厚生労働省

 日本医療労働組合連合会(日本医労連)と全国医師ユニオンは24日、違法・無法な医師の働き方の是正を求めて厚生労働省に要請し、労働時間の適正把握と残業代支給、休日取得の徹底、医師と看護師の増員、人権侵害の一掃を求めました。

 昨年4月から勤務医の時間外労働の上限を最大年1860時間とする「残業規制」が始まっていますが、過労死ラインをはるかに上回る残業が合法化されているため現場の働き方改善にはつながっていません。

 要請後、厚労省で会見した全国医師ユニオンの植山直人代表は、トラック運転者が安全性の視点から連続拘束時間13時間(例外でも16時間)に制限されている一方で、医師は28時間の連続労働が容認されていると指摘。医師の労働は患者の命に直結するとして、安全に関する科学的な根拠に基づく連続労働の上限設定や、2次救急医療機関などにおける交代制勤務の導入義務化を求めました。

 また過疎地の医療アクセス困難解消のために、自治医大卒業生らに卒後9年間、指定病院での勤務を義務付けるなど人権を侵害するような手段が安易にとられているとして、調査や人権擁護の徹底を訴えました。


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