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2025年6月25日(水)

都議選 共産党「善戦・健闘」とは

24年衆院比例票との比較、他党は…

 東京都議選(22日投開票)での日本共産党の獲得議席が14にとどまり、現有19議席から後退する結果となったことについて、一部メディアは「共産不振」などと伝えていますが、実際はどうなのでしょうか。

 この問題では、日本共産党東京都常任委員会の声明(23日)が、次のようなデータを示し、「善戦・健闘」と評価していることが重要です。

 「日本共産党が候補者を擁立した24選挙区で得た得票は、48万9084票(12・18%)となりました。この得票は、2024年の衆議院選挙の比例代表選挙で、同じ地域で得た得票37万5084票(7・95%)を大きく上回りました。都議選と総選挙には、選挙の性格や条件の違いはありますが、昨年の衆院選の到達点から、大きく押し戻す得票を得ることができたことは、次につながる前向きの成果であり、善戦・健闘したということが言えると考えるものです」

 直近に行われた国政選挙は昨年10月の衆院選です。このため、他の党についても同じ方法で都議選での得票と比較してみてみましょう。

 日本共産党以外に得票を増やしたのは公明党だけで、自民、立憲民主、国民民主、維新、れいわの各党は、いずれも得票数・率とも減らしました。(表)

 たとえば、今回の都議選で自民党が候補を擁立した38選挙区での同党の得票は83万886票(17・58%)で、昨年の総選挙で同じ地域での同党の比例票133万8213票(23・55%)を大きく下回りました。国民が自民党政治に代わる新しい政治を模索・探求する「新しい政治プロセス」のなかで、同党に対していっそう厳しい目が向けられていることがわかります。

 「新しい政治プロセス」が進むなかで、他党の多くが総選挙比例から得票を後退させるなか、日本共産党が「大きく押し戻す得票」をしていることは、特筆すべきです。それは、「次につながる前向きの成果であり、善戦・健闘」だと間違いなくいえるものです。

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