2025年6月6日(金)
学術会議解体法案に怒
自民10日採決提案 井上議員が批判
国会周辺で「人間の鎖」
![]() (写真)国会前で「人間の鎖」をつくり、日本学術会議解体法案に抗議する人たち=5日、衆院第2議員会館前 |
自民党は5日の参院内閣委理事会で、日本学術会議解体法案の10日採決を提案しました。日本共産党の井上哲士議員は、同法案のきっかけとなった学術会議会員の任命拒否問題で、その経緯と理由の説明や任命に関する法律解釈変更についての行政文書の黒塗り部分の開示が審議の前提だと求めてきたと強調。「この問題の理事会協議も行われていない。法案の問題点も山積みであり、採決提案などあり得ない」と厳しく批判しました。理事会では10日午前の審議だけ決め、採決は引き続き協議となりました。
5日も学者や市民らが国会周辺で「人間の鎖」をつくり、同法案の廃案を訴えました。総がかり行動実行委員会の高田健さんは「学術会議破壊」に自民党が乗り出した動きと、日本を「戦争する国」にする動きは「まったく軌を一にする動きだ」と指摘しました。
審議で、坂井学・内閣府担当相が「特定のイデオロギーや党派的主張を繰り返す会員は解任できる」と発言したことで、同法案の危険性を告発する声は学会や学者、弁護士、言論界、文化人から急速に広がっています。10日の採決を許さず徹底審議、廃案を求める運動をさらに広げるときです。









