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2025年6月5日(木)

学術会議法案 廃案求め座り込み

任命拒否された学者ら

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(写真)学術会議解体法案に反対し、参院議員会館前に座り込む学者ら。マイクを持つのは任命を拒否された加藤陽子東大教授。その右に同じく任命を拒否された小沢隆一東京慈恵会医科大名誉教授=4日

 政府・与党が日本学術会議解体法案の参院採決を急ぐ中、菅義偉首相(2020年当時)に会員任命を拒否された学者らが4日、廃案を訴え国会前で座り込みを行いました。学術会議元会員や任命拒否の情報公開請求訴訟の弁護士、学者や作家、多くの市民らも参加。日本共産党や立憲民主党、社民党、れいわ新選組の国会議員も応援に駆けつけました。主催は法案に反対する学者・市民の会。

 法案は、国の特別の機関である学術会議を特殊法人化し、政府の監督下に置くために首相任命の「監事」などを新設します。

 任命拒否当事者の加藤陽子・東大教授は、首相が議長を務めるトップダウン型の総合科学技術・イノベーション会議が、対立するボトムアップ型の学術会議をつぶそうとしていると指摘。「どうぞなくなれ学術会議法案だ」と批判しました。同じく当事者の小沢隆一・東京慈恵会医科大名誉教授は、平和のための研究を誓った学術会議は日本国憲法とともにできたと強調。「皆さんと現在の学術会議を守る」と市民に呼びかけました。

 学術会議連携会員の隠岐さや香・東大教授が、当事者の芦名定道・京大名誉教授の連帯のメッセージを代読。芦名氏は「学術会議は発足当時から掲げてきた志、学問の自由、平和主義を貫けるかが問われている。正義は集まっている方々と連帯する多くの国民の側にある」と強調しました。

 作家の中島京子氏も発言。日本共産党の井上哲士参院議員は、日に日に広がっている廃案を求める声を「さらに大きく広げよう」と呼びかけ、廃案への決意を語りました。


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