2025年6月5日(木)
韓国大統領に李氏就任
「すべての国民の大統領に」
【ソウル=栗原千鶴】韓国の進歩系「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏(60)が4日、第21代大統領に就任しました。午前11時から国会内で開かれた就任式で李氏は、国民の間で起きている分断の状況を念頭に、「すべての国民の大統領になる」「国民を団結させる大統領の義務を決して忘れない」と強調しました。
日本との関係では、「韓米同盟を土台に、韓米日の協力を固める」と表明。北朝鮮との関係については「強い抑止力で、核と軍事挑発に備えるが、対話の窓口を開け、平和を築いていく」と語りました。
李氏は、中央選挙管理委員会の決定を経て、午前6時21分、大統領に就任。5年の任期が始まりました。軍隊の指揮権を含む大統領に与えられた権限が大統領代行から移譲されました。
首相には「共に民主党」の金民錫(キム・ミンソク)最高委員、大統領府秘書室長には姜勳植(カン・フンシク)議員が就任しました。同党は国会で過半数を占めており、強力な基盤をもとに、国政運営を進めることになります。
中央選管によると、李氏の最終得票率は49・42%。得票数は1728万7513票で史上最多となりました。
与党だった保守「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)氏は41・15%の得票率、1439万5639票を獲得しましたが及びませんでした。記者会見で金氏は「国民の選択を謙虚に受け入れる」と語りました。
投票率は79・4%となり、1997年に次ぐ高さとなりました。(志位議長の祝辞)








