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2025年6月4日(水)

学問の自由消すな

学術会議解体法案廃案へ集会

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(写真)学問の自由を守れ、学術会議解体法案を通すな、と「人間の鎖」で抗議する人たち=3日、衆院第2議員会館前

 日本学術会議解体法案の成立を阻止しようと3日、国会内で集会が開かれ、元学術会議会長や文化人、ジャーナリスト、国会議員が次々とスピーチしました。「日本学術会議『特殊法人化』法案に反対する学者・市民の会」が主催したもので、会場は参加者でいっぱいとなりました。

 法案は現行法の前文を削除し、「科学者の総意の下に」「わが国の平和的復興に貢献する」という学術会議設立の原点を消し去り、国の特別機関である学術会議を特殊法人化し、首相任命の監事等を新設します。

 元学術会議会長で東京大学名誉教授の広渡清吾さんは「学問の自由は、民主主義社会において市民が政治を批判的に判断し、市民社会に主権性を実際に行う条件だ」と述べ、「学問の自由」侵害する法案の廃案を訴えました。

 和光大学名誉教授の竹信三恵子さんは「政策に必要な“めがね”をゆがめて、ぶち壊すような法案は阻止しないといけない」と述べました。

 ジャーナリストの金平茂紀さんや元NHKプロデューサーの永田浩三さん、映画監督の森達也さん、東京工業大学名誉教授の山崎正勝さん、千葉大学教授栗田禎子さんが法案の問題点を訴えました。

 東京大学名誉教授の上野千鶴子さんや法政大学教授の杉田敦さんらから、激励のメッセージが届きました。

 日本共産党の井上哲士参院議員は、同日の参院内閣委員会の参考人質疑でも「政府案の問題点が明らかになった。廃案においつめていこう」と呼び掛けました。立憲民主党や社会民主党などの議員も参加しました。


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