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2025年6月4日(水)

選択的別姓 法務省96年パンフ

本紙の指摘を受け 国会図書館に納本

 1996年に発行された法務省民事局の小冊子「選択的夫婦別氏制度について(夫婦別姓選択制度)」が、出版から29年を経て国会図書館に納本されたことが3日までにわかりました。本来なら出版後直ちに納本されなければならない政府刊行物が未納になっていたことを指摘した本紙報道(5月17日付)を受けたものです。

 国会図書館によると、法務省からの納本は5月29日。一般利用者の閲覧などの開始まで今後60日ほどかかるといいます。

 同小冊子は、選択的夫婦別姓制度の導入を盛り込んだ1996年の法制審議会と民事行政審議会の答申を問答形式で説明。今国会には、両審議会の答申に沿った民法改正案を含む3法案が提出されています。同小冊子は国会審議に欠かせない資料です。

 本紙が国会図書館と法務省に対し、同小冊子が納本されていない事態を問い合わせたのは4月下旬。図書館側は、5月7日に法務省に納本の手続きをとるよう求めていました。法務省や国会図書館によると、出版から30年近くが経過し、納本に必要な部数(8部)を確保するのに手間取ったと言います。

 本紙報道は、SNSを通じて拡散され、法務省が納本してこなかったことに、「30年に及ぶ不埒(ふらち)なサボタージュだ」との声があがっていました。

 本紙報道後、新たに12カ所の公立図書館での所蔵が分かりました。既報の7カ所と合わせ、本紙が所蔵を確認している公立図書館は19カ所になります。


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