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2025年6月3日(火)

南城市長の不信任案否決

沖縄 セクハラで人権侵害

松田市議が賛成討論

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(写真)古謝市長(手前左端)に対する不信任決議案の賛成討論を行う松田兼弘市議(右)=2日、沖縄県南城市議会

 沖縄県南城市の第三者委員会が古謝景春市長(自民・公明の推薦で当選)による市職員への複数のセクハラを認定したことを受け、日本共産党をはじめ野党・中立会派などの7人は、2日の市議会で市長の不信任決議案を提出しましたが、反対多数で否決されました。19人による無記名投票で賛成が9票、反対が10票と可決に必要な4分の3に達しませんでした。

 第三者委は、被害を訴える職員と市長から聞き取りを行い、出張随行などでのキス、飲み会で女性職員が太ももを触られるなどの被害が「全てあった」と認定。古謝市長が在任する限り市職員の就業環境改善は「困難」と断じ辞職を提言しましたが、古謝市長はセクハラを認めず辞職も否定しています。

 決議案は、市長の行為について「職員の尊厳を著しく傷つけるもの」と糾弾し、「人権侵害を放置する(職場の)構造的問題が浮き彫りになった」などと指摘。「一刻も早く市民や職員の不安を解消し、混乱極まる市政の正常化を急がなければならない」などと強調しています。

 日本共産党の松田兼弘市議は賛成討論で、市の設置要領に基づき市長自らが設置した第三者委の結論を否定する古謝市長の態度は、行政の秩序をないがしろにする許されない開き直りだと批判。古謝市長の言い分しか聞いていない市長の私選弁護団がセクハラ行為を否定していることにも疑問を呈しました。その上で、「職員の肩や手に触れた行為は事実」と市長も認めているとして、人権や社会規範を守れない市長の資質が問われると訴えました。


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