2025年6月3日(火)
高水温と餌の不足 陸奥湾ホタテ不漁
青森水産総研 高橋氏・党県議団など懇談
![]() (写真)吉田所長(左端)から話を聞く、高橋氏(前列右から3人目)ら=2日、青森県平内町 |
日本共産党の高橋千鶴子前衆院議員と青森県議団、各地の議員は2日、青森県平内町にある県産業技術センター水産総合研究所を訪れ、水揚げ量が減っている陸奥(むつ)湾のホタテガイ養殖について、吉田達所長とホタテガイ振興室の吉田雅範室長から話を聞きました。
吉田所長らは、2023年の海水温上昇時から続くホタテの大量へい死の原因や、今後養殖していく上での対策などを解説。同研究所の調査で、24年は高水温とともに、餌である植物プランクトンの不足が原因で稚貝が死に、今年の不漁につながっていると報告しました。
24年度は例年にない少雪であり、川から海に流れる栄養の不足が餌の減少につながった可能性があると語った吉田所長。研究所では、水温などの情報に加えてプランクトン量の情報も発信しており、活用してほしいと紹介しました。
吉田所長は、近年の高水温下の養殖では、これまで適切とされてきた作業時期をずらす必要性なども指摘。環境や漁業者数の変化などさまざまな課題がある中、「持続可能なホタテ養殖の方法を、みんなで考えないといけないと思っています」と話しました。









