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2025年5月31日(土)

変える選ぶ 都議選 参院選

女性議員多い共産党期待

災害看護師 宝田保光さん(56)

災害医療に携わった経験から

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 日本共産党の街頭宣伝に立ち止まった宝田保光さん(56)=東京都豊島区=。「政権交代してほしいのに信用できる政党がない」と話しました。看護師としての立場から自民党政治を批判します。演説を聞き、「共産党の福祉政策はまっとう。議席がもっと伸びてほしい」とエールを送りました。

弱者にしわ寄せ

 石破茂政権がトランプ政権言いなりに在日米軍駐留費を積み増しするとの報道があります。宝田さんは「米軍に払うお金があるなら医療・福祉に予算を回すべきです。軍事のしわ寄せはいつも弱い立場の人に行きます」と語ります。米国言いなりの自民党政治では日本の社会保障施策を充実できないと批判。性暴力・性犯罪の温床になっている沖縄をはじめ在日米軍基地の撤退も求めます。

 高校の時に世界赤十字社などの青少年赤十字(JRC)部で、国際人道活動や防災教育を学び、平和と救急救命を結んで考えるように。阪神・淡路大震災(1995年)で初めて医療ボランティアに参加。「当時、看護師がボランティアに参加する考え方が大学病院になく、反対されました。辞表を出して、辞職覚悟で被災地に飛び込みました」と振り返ります。

 この時の経験を生かしたい―。災害時の避難所立ち上げや平時の防災・減災体制の構築を行政と協働する医療活動について学びました。豊島区登録の医療救護活動従事看護師です。

 東日本大震災(2011年)後、福島県南相馬市で2年間、被災病院の復旧に携わりました。「私がいた病院では、医療従事者への行政の補助もほとんどありませんでした。病院を再開したくても人手不足におちいりました。原発事故の罪深さを実感しました」

欠かせない視点

 医療・福祉体制を充実させるには、ジェンダー平等の視点が欠かせないと言います。「災害時に問題が表面化する」と強調します。多くの災害避難所で管理者は男性が占めていました。生理など女性の健康や性暴力対策がおざなりにされたと指摘。「だからこそ」と宝田さん。「都議選(6月13日告示、22日投票)では女性議員が最多の共産党に期待します。一人でも多く当選してほしい」と力を込めます。

 「同時に、文部科学省など国は包括的性教育を必須項目にすべきです。女性に押しつけてきた『ケアの担い手』をジェンダー平等の立場で尊重し合い、補い合うものになってほしいです」(日隈広志)


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