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2025年5月30日(金)

「ひめゆり」発言抗議

沖縄県議団上京 西田氏対応せず

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(写真)自民党の西田参院議員の発言に関する抗議決議の提出後に会見する沖縄県議会の要請団。左端は日本共産党の比嘉県議=29日、国会内

 沖縄戦で犠牲になった女子学徒らを追悼する「ひめゆりの塔」の説明内容を巡り、自民党の西田昌司参院議員が「歴史の書き換え」などと非難した問題で、沖縄県議会の要請団は29日、上京し、16日に賛成多数で可決した抗議決議を自民党の森山裕幹事長に提出しました。一方、西田氏本人は「予定が合わない」との理由で会わず、応対しませんでした。要請団から「反省していない」「軽視だ」など批判が相次ぎました。

 県議会側は10日前から事務所を通じて28~30日の間で面会を申し入れましたが、西田氏の事務所はいずれも日程が合わないと返答。具体的な理由は明らかにしませんでした。森山氏は抗議決議を受け取り、謝罪しました。

 団長の山内末子県議(てぃーだ平和ネット)は提出後の会見で、西田氏の発言は「戦後80年間、戦争のない日本にしようと頑張ってきた沖縄県民を冒涜(ぼうとく)し、否定するものだ」と批判。西田氏が直接受け取らなかったことについて「全く誠意がない。6月23日の『慰霊の日』に沖縄に来て、県民に直接謝罪してほしい」と述べました。

 日本共産党の比嘉瑞己県議は「西田氏は『沖縄の歴史教育や平和教育が間違っていた』という発言を撤回せず、むしろ正しいと主張している。それが残っている限り、この問題は終わらない」と強調しました。


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