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2025年5月30日(金)

気候危機・SNSなど意見交換

日EU議員会議 岩渕・辰巳氏が発言

 来日中の欧州連合(EU)の欧州議会と日本の国会議員による第42回日EU議員会議が28、29両日、国会内で行われました。安全保障や経済、環境・エネルギー、デジタルなど各分野で意見交換。日本共産党から岩渕友参院議員、辰巳孝太郎衆院議員が発言しました。

 岩渕氏は、東京電力福島第1原発事故から14年たった今も、少なくとも2万人超が避難していると紹介。原発ゼロ、再生可能エネルギーの拡大が重要だと表明しました。

 トランプ米政権のパリ協定離脱について「世界の気候危機対策への重大な逆流だ」と指摘。日本の温室効果ガス削減目標も2035年までに19年度比で53%削減という低い目標で石炭火力発電を使い続ける方針だと述べ、「EUが高い削減を持って取り組みを進めることに学びながら日本でも取り組みを前進させる」と強調しました。

 辰巳氏は、SNS上で情報の正しさより人々の関心・注目を重視する「アテンションエコノミー」によって、広告収入目的でフェイク情報が発信されており、「世界でも日本でも選挙に大きな影響を与え、自殺する人も出ている」と危機感を表明しました。

 また、EUでは、プラットフォーム(サービス提供者)に対して、利用者の保護や違法コンテンツへの対応などを定め、違反すれば全世界の売り上げの6%の課徴金を課すなど厳しく規制していると指摘。「プラットフォームへの責任追及が重要だ。EUの取り組みも参考にし、日本も実効性のある立法に尽力する」と語りました。


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