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2025年5月28日(水)

情報漏えい 知事指示の可能性高い

兵庫県第三者委が報告書

 兵庫県の斎藤元彦知事の告発文書をめぐる問題で県の第三者委員会は、告発した元局長の私的情報を前総務部長が県議に漏えいしたと認定し、漏えいが「知事および副知事の指示で行われた可能性が高い」とする報告書を発表しました。

 報告書によると、3人の県議が昨年4月、元局長の私的情報のファイルを当時の総務部長から見せられたと証言。前総務部長は否定しましたが、その後3県議への面会を認め、「知事から(私的情報を)議会と共有しておいたら」と提案されたと説明。斎藤知事は指示を否定しましたが、同席した県幹部や前副知事の説明から、漏えいは知事らによる指示の可能性が高いと結論付けました。

 漏えいの動機は「私的情報を暴露することで人格、人間性に疑問を抱かせ、告発文書の信用性を弾劾する点にあった」とする県議側の受け止めを「一定の説得力がある」としました。

 報告書を受け県は前総務部長を停職3カ月の懲戒処分としました。知事は、情報漏えいを「深く県民にお詫(わ)びを申し上げたい」と人ごとのように語り「指示していないという認識に変わりない」と述べました。

 日本共産党の庄本悦子県議団長がコメント 報告書で漏えい行為が「知事及び元副知事の指示のもとに行われた可能性が高い」と指摘したことは極めて重大です。斎藤知事は自らの指示を否定していますが、真摯(しんし)に責任を果たすべきです。事実であるならば、自身の権力を行使し、自身に対する通報を自らつぶすために、不正な行為を部下に働かせるものであり、知事の資格を失しているといわざるをえません。この問題についてもさらなる事実解明を求め、知事の責任を問う取り組みを強めていきます。


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