2025年5月28日(水)
在日米軍基地 27.6兆円
米国防総省資産評価 世界で突出
米軍の海外基地のうち最も高価な基地の上位10基地中6基地を在日米軍基地が占め、資産評価額の総額は約1929億3000万ドル(約27兆5889億円=1ドル143円で計算)に達することが、米国防総省がこのほど公表した2025会計年度版「基地構造報告」で判明しました。2位のドイツ、3位の韓国の3倍超に達しています。
![]() (写真)米空軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など=県提供) ![]() ![]() |
同報告によると、米軍は24年9月末現在で45の国・地域(グアムなど米海外領を除く)に549基地を保有。このうち日本には98基地が置かれています。基地数ではドイツの122が上回っていますが、総面積では日本を下回っています。
嘉手納(沖縄県)が米軍の海外基地で最も資産評価額が高く、約259億6079万ドル(約3兆7124億円)と突出。以下、岩国(山口県)、横須賀(神奈川県)、三沢(青森県)、横田(東京都)、キャンプ瑞慶覧(沖縄県)が上位を占めています。
資産評価額は、別の場所に同じ基地を建設する場合にかかるコストを、基地内の建物の棟数や面積などで試算。地価は含みません。日本政府は世界に例のない米軍「思いやり予算」や米軍再編経費などで施設を新設・改修しており、必然的に評価額が上がります。
米国防総省が3カ月ごとに公表している兵力に関する報告書によると、米軍の海外兵力17万2014人(24年末現在)のうち、日本には5万2603人が駐留。全体の30・6%を占め、2位のドイツ(3万4949人)、3位の韓国(2万3291人)を大きく上回っています。日本は世界でも突出した、異常な「米軍基地国家」となっています。
これだけの負担を強いられながら、トランプ米政権から軍事費の増額、思いやり予算の拡大といったさらなる要求を出されても毅然(きぜん)と対応できない「アメリカ言いなり政治」が問われています。











