2025年5月19日(月)
激戦の様相 参院選挙区
神奈川 改選数4 あさか由香予定候補(45)
本気の党はどこか
基地集中する県から追及する議員を
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参院神奈川選挙区(改選数4)は、21年ぶりの日本共産党の議席獲得をめざす、あさか由香氏(45)をはじめ、自民、公明、立民、維新、国民民主、れいわ、参政、社民の各党も軒並み候補を擁立し、「全国屈指の激戦」(地方紙)です。
昨年の総選挙で得票を減らした自民、公明は「自公で2議席確保へ全力」と協力態勢を強化。連合神奈川の推薦を得た国民民主、総選挙で大幅に得票を減らし巻き返しをはかる維新など、各党が激しく動いています。
大企業優先、米国言いなりで、福祉・医療・教育の切り捨て、大軍拡・大増税を進める自公政治とどの党が対決し、暮らしと平和を守るのかが問われています。
100カ所で対話
あさか氏は「今、給食無償化を他党も掲げているが、本気の党はどこか。県内の多くの地方議会で共産党だけが住民の請願・陳情に賛成し、運動し続けてきた。政治を動かしてきたのは共産党だ」と訴えます。
学費無償化も、市民の声を受けて求め続けてきたのは共産党です。あさか氏を先頭に県内100カ所超で取り組んだ「学費ゼロ化アクション」宣伝・対話では、多くの人が「きょうだいがいるので私立は選べなかった」「親に負担をかけて申し訳ない」などと話し、減税の財源を示した党の具体的な政策に「絶対に実現して」と期待を寄せています。
日米の基地が集中し、トマホークミサイルの配備や基地強化が進められる神奈川で、アメリカ言いなりを大本から問い、軍事対軍事ではなく憲法を生かした平和外交への転換も、大きな争点です。あさか氏は、米軍関係者による性暴力事件の隠ぺいやヘリの不時着に市民らとともに抗議し、米兵が起こした連続傷害事件、交通死亡事故の裁判や報告会にも駆けつけました。「神奈川選挙区から、国会で基地被害の問題を追及し、米軍基地と、その根本にある日米安保条約をなくせと正面から言える議員が必要です」と訴えます。
SNSに注力
あさか氏は同選挙区で4回目の挑戦。これまで3回とも次点でした。党県委員会は、比例で60万票・得票率15%以上の獲得と、あさか氏の勝利をめざします。昨年の総選挙の得票の2・3倍に相当し、「従来の延長線ではない新たな開拓が必要」と、ポスターの張り出し、SNSの取り組みに力を入れています。
あさか氏とSNSチームは、今年に入ってからユーチューブ動画をほぼ毎日発信。「SNS応援団」を立ち上げ、動画の拡散やコメント応援を進めています。「応援団」は1万人のチャンネル登録をめざしています。
今月8日には本番リハーサルを兼ねた「全県キャラバン宣伝」をスタート。期間中の夕方、各地区主要駅での宣伝を数百人規模の街頭演説と位置づけ、地域の党と後援会の決起の場として勢いをつけて、選挙勝利を目指します。
4月19日に横浜市内で開いた「あさか由香オープニングパーティー」には、党にも団体にも所属していない人や若い世代を含む幅広い市民らが集まりました。
藤原正明党県委員長は、「『あさかさんを今度こそ国会へ』というのが、みんなの思い」だと強調。「同時に、神奈川選挙区は各政党間の激しいたたかい。勝利のためには、党躍進の勢いをつくることが絶対に必要です。都議選での勝利と、『全国は一つ』で比例で日本共産党を大きく伸ばすことと一体に、激戦を勝ち抜きたい」と意気込みます。
「平和な社会をつくるという夢を捨てるわけにいかない」と4回目の立候補を決意した、あさか氏。「命を守る、生きることを支える政治に、皆さんと変えていきたい。あきらめない人たちの輪を広げていこう」と呼びかけます。(神奈川・河野明美)









