2025年5月19日(月)
普天間基地離着陸数 過去2番目の多さ
オスプレイは7割増
「外来機」最多
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米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)での2024年度の米軍機の離着陸回数が1万7853回と前年度より約4割増え、防衛省沖縄防衛局が調査を開始した17年度以降で過去2番目に多かったことが分かりました。
離着陸した米軍機のうち普天間以外の基地に所属する「外来機」の離着陸は3721回(前年度比約18%増)と過去最多となりました。常駐機も1万4132回と前年度より約48%増加。日本政府は「沖縄の負担軽減」を名目に、米軍機の訓練を米領グアムや日本各地に「移転」し、訓練費用も負担してきましたが、効果がないばかりか、むしろ負担は増しています。
同基地所属の垂直離着陸機MV22オスプレイは3716回と前年度より約7割増加。20年度の4240回に続き、過去2番目の多さになりました。構造的な欠陥を抱え、事故が相次ぐMV22の運用が常態化しています。
米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)では、米軍機の離着陸回数は24年度で4万5991回と前年度より約5%減った一方、深夜・早朝(午後10時~翌午前6時)の離着陸は2126回(同約25%増)と調査を開始した17年度以降で過去最多となりました。日米騒音防止協定による深夜・早朝の飛行制限が形骸化しています。戦闘機による離着陸も1万3935回(同549回増)と高い水準で、騒音被害が深刻化しています。
沖縄防衛局の調査は17年4月に開始。離着陸回数にはタッチ・アンド・ゴー、通過、旋回を含みます。