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2025年5月18日(日)

南城市長に辞職提言

第三者委、セクハラ全て認定

沖縄

 沖縄県南城市で複数の市職員が被害を訴えていた古謝景春市長のハラスメント疑惑を調査するため、市議会が設置した第三者委員会(委員長=赤嶺真也弁護士)は16日、報告書を公表しました。女性3人、男性1人の職員への聞き取りで、訴えが寄せられた「キスをされた」などの被害について、「全てあったと判断できる」とした上で、再発防止に向けて市長に辞職を提言しました。

 報告書は、職員4人と古謝市長に聞き取りを行った上で、出張随行の際にキスされたとする職員の供述について、職員が上司へ相談した後、随行を男性に変える対応がとられている経緯などから「十分に信用できる」と指摘。一方、キス行為などを否定する古謝市長の弁解は信用できないとしました。

 その上で「出張随行の際のキス、飲み会の二次会におけるキス、飲み会での太ももを触るなどのセクハラ、職員のお腹(なか)を殴るなどの行為は、全てあったと判断できる」と言及。市長は、被害を訴えた職員に直接接触するなど資質に問題があるなどとして、「就業環境の改善のためには、古謝市長が辞職し、今後市政に関与しないことが最も有効」と強調しています。

 古謝市長をめぐっては、同市と業務委託契約で市長公用車の運転手をしていた女性が2022年に市長からセクハラを受けたとして、訴訟を提起。市長と市へ慰謝料などを求める裁判が係争中で、第三者委の調査対象には含まれていません。


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