2025年5月17日(土)
自民・西田氏発言に抗議
沖縄・糸満市議会 全会一致で決議
自民党の西田昌司参院議員が沖縄戦で犠牲になった学徒らを追悼する「ひめゆりの塔」などの説明を「歴史の書き換え」と非難したことを受け、ひめゆりの塔が設置されている沖縄県糸満市議会は16日、全会一致で西田氏の発言に対する抗議決議を可決しました。
決議は、ひめゆりの塔をはじめとする「ひめゆり平和祈念資料館」の展示について、沖縄戦犠牲者の命の重みと平和の尊さを、体験者の証言や遺品、資料をもとに伝えていると指摘。「その証言や記録を否定・軽視する発言は、体験者や遺族、市民、県民の心を深く傷つけ、尊厳を踏みにじるものであり、断じて容認できない」と批判しています。
西田氏が9日の会見でも「歴史の書き換え」などの認識は変わらないと開き直ったことについても糾弾。「不誠実な対応で強い憤りを禁じ得ない」と述べ、市民、県民に心の底から謝罪するよう強く求めています。