2025年5月17日(土)
中心課題は骨抜き 困難に応えてこそ
年金改革法案 山添氏、会見で指摘
![]() (写真)記者会見する山添拓政策委員長=16日、国会内 |
日本共産党の山添拓政策委員長は16日、国会内で記者会見し、政府が同日閣議決定した年金改革法案について、年金を物価や賃金の伸びよりも低く抑える「マクロ経済スライド」を温存しており、「中心課題を外した骨抜きの法案だ。暮らしの困難に応えるものになっていない」と指摘しました。
山添氏は法案について、物価高騰に追いつかない現在の年金生活者の年金給付も、就職氷河期世代など将来世代の年金給付も低く抑え込むものだと指摘しました。“百年安心”と政府がいってきた年金制度の破たんは明瞭だとして、年金積立金の計画的な取り崩しや最低保障年金制度の創設など、物価高騰のもとで暮らしを支える年金制度への抜本改革こそ必要だと強調。「国会論戦で、なぜ一番の中心課題に切り込めなかったのかを追及するとともに、安心して老後を暮らせる年金制度に変えていけるよう提案していきたい」と述べました。