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2025年5月14日(水)

学術会議解体法案 自公維強行

「徹底審議で廃案に」

国会前で人間の鎖

写真

(写真)学術会議解体法案に反対し、抗議の声を上げる人たち=13日、衆院第2議員会館前

 日本学術会議解体法案が衆院本会議で強行採決された13日、学者と市民らが国会前で手をつないで「人間の鎖」をつくり抗議しました。参加者は「本会議採決を許さない」「徹底審議で廃案に」と声を上げました。主催は「日本学術会議『特殊法人化』法案に反対する学者・市民の会」です。

 片岡洋子教育科学研究会委員長・千葉大学名誉教授は、法案が「学術会議が軍事研究にブレーキをかけないよう組織を変質させるものだ」と批判。法案は平和や福祉に貢献することを掲げる現行法の前文が削除されます。先の戦争への反省のもと「教育の力で憲法が掲げる社会を実現する」ことが教育や学術会議の役割だとし、それを広く伝えていく必要性を訴えました。

 「戦争するな!」のプラカードを掲げた介護福祉士の男性(36)=埼玉県戸田市=は、高齢者から「戦争は絶対にしちゃいけない」と何度も聞いてきました。法案は戦争への道につながるとし、「戦争体験者の思いを無駄にしたくない」と力を込めました。

 採決に加担した維新の会を批判する女性(48)=山梨県富士河口湖町=は、「学問に政府が介入するのはよくない。権力を都合のいいようにしてしまう危機感がある」と語りました。

 日本共産党の塩川鉄也、堀川あきこ両衆院議員、吉良よし子参院議員が参加し、あいさつしました。れいわ新選組、社民党の国会議員も参加しました。


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