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2025年5月13日(火)

きょうの潮流

 取材先で立ち寄った飲食店。席の目の前に飾られているプレートに、こんな言葉が。「男はね、良いもん食って、良い車乗って、良い女抱いて、死ぬの」▼明白なセクハラです。勝手な決めつけと感じる男性客も多いのでは。そのうえ、昭和の懐メロ「セーラー服を脱がさないで」まで流れてきて…▼いらだちと疲れを感じながら店を出て商店街を歩くと、右に日の丸、左に星条旗が延々と並んでいます。シャッター通りに無数のポスターが貼られ、「○○祭」と書かれていました。大きく写るのは神輿(みこし)をかついだ男たちの顔、顔、顔。「商店街が男性の顔だらけ」に違和感を覚えました。女性は一人もいないの、と▼祭りは“男が主役”で“女は脇役”だから? それとも、女性の参加者は全員、ポスターに載るのを拒んだのでしょうか。神輿を担ぐのは男性が大多数なので、神輿の写真を貼ればこうなるのも自然なのかもしれませんが…。主催者の会議に、女性は何割参加しているのでしょう▼かつて、TVの討論番組が男性ばかりだった状況に、こんな声が上がったことが。「この国は女性が絶滅したのでしょうか」。「昭和」生まれの私も、気づいていませんでした。意思決定の場が男性一色だったことに…▼男性の顔だらけの商店街を歩いていると、1枚だけ女性が載ったポスターがありました。「タムトモ」(田村智子共産党委員長)です。「このポスターを貼ってくれる人がここにもいるんだ」。その勇気に胸があたたかくなりました。


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