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2025年5月11日(日)

秋田・風力発電事故で岩渕・紙氏

原因究明 国に要請

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(写真)事故原因について説明を求める(左から)紙智子、岩渕友両参院議員=9日、参院議員会館

 秋田市新屋町で2日、さくら風力(東京都)の風力発電の風車の羽根が落下し、近くの住民が死亡した事故について、日本共産党の岩渕友、紙智子両参院議員が9日、経済産業省の担当者に説明を求めました。

 同省産業保安・安全グループの担当者によると、長さ40メートルの樹脂製の羽根が根元近くで折れました。警察の捜査後に原因調査を始めます。事故のあった発電所は2010年3月に運転を開始。同年、落雷で羽根が折れる事故がありました。今回の事故時は風速21メートルと風力発電に適した風速で、特別な気象条件ではなかったといいます。

 紙氏は「全国的に大型の風力発電が設置されている。総点検が必要ではないか」と指摘。担当者は「原因を究明しなければ何を点検するべきかがはっきりしない」と述べました。

 岩渕氏は「地元住民は暮らしが脅かされ、たいへん不安に思っている。原因究明を急いでほしい」と求めました。

 経産省は事業者に文書を提出させ、事故機の保守点検が適切に行われていたか調査中です。事故を起こしたものと同型の風力発電機は国内に280~290基あり、同省が同型機の設置者に点検を呼びかけています。


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