2025年5月10日(土)
痛みがわからぬ政治
減税見送りに山添政策委員長
![]() (写真)記者会見する山添拓政策委員長=9日、国会内 |
日本共産党の山添拓政策委員長は9日の記者会見で、政府・自民党が追加経済対策で消費税減税を見送るとの報道について「物価高で国民の暮らしと経済が大変深刻な状況のもとで、早々に見送りを決めるのは言語道断だ」と述べました。
山添氏は、林芳正官房長官が同日の記者会見で、消費税は社会保障財源だとの言い訳を繰り返したと指摘。消費税減税の財源がないといいながら、続けられてきた法人税、所得税減税の財源の話は出てこないとして「社会保障を人質にとって消費税減税を拒むのはいいかげんやめるべきだ」と批判しました。
消費税減税が物価高対策として適当でないとの見送り理由について「暮らしの困難を認識していない考え方だ」と指摘。所得の低い人ほど負担が重くなる不公平な消費税を減税すれば、低所得者ほど効果が大きくなるとのべ「消費税減税を除外するためのへ理屈でしかない」と主張しました。
石破茂首相と自民党の森山裕幹事長が高級料亭で見送りを合意したとの報道に触れ「今の暮らしの困難、痛みを分かっていない政治だ」と指摘。世論調査で多数が消費税減税が必要との声を上げているとして「物価高対策としての消費税減税を引き続き求めていきたい」と強調しました。