2025年5月8日(木)
自民・西田氏「ひめゆり」暴言
言語道断 謝罪・撤回を
小池書記局長「自民も責任重大」
![]() (写真)記者会見する小池晃書記局長=7日、国会内 |
日本共産党の小池晃書記局長は7日、国会内で記者会見し、自民党の西田昌司参院議員が那覇市内で行われたシンポジウムで、沖縄戦に動員され犠牲になった女子生徒や教師を追悼する「ひめゆりの塔」(沖縄県糸満市)の展示をめぐり、「歴史の書き換えだ」などと発言したことについて、「本当に許しがたい言語道断の暴言、妄言だ。直ちに謝罪し撤回をすべきだ」「自民党の責任も重大だ」と厳しく批判しました。
西田氏は「(展示の)説明を見ていると、日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆり隊が死ぬことになった。アメリカが入ってきて沖縄が解放されたとの文脈で書かれていた」と発言。小池氏は「私もひめゆりの塔と平和祈念資料館を何度も訪れているが、そんな展示はないし、全く事実と異なる」と強調しました。
ひめゆりの塔や平和祈念資料館で勤務する関係者が指摘するような記述はなかったと説明していることに対し西田氏が7日、「展示物を見た時の私の印象を述べている」と沖縄タイムスに回答したことについて、「極めて無責任な開き直りだ」と批判。「沖縄では党派を超えて西田氏の発言に怒りの声が上がり、沖縄県議会では抗議決議があげられようとしている。当然のことだ」と強調しました。
小池氏は、1945年5月に首里に置かれていた第32軍司令部がひめゆり学徒隊も含めて沖縄本島南部・糸満に移動し、本土決戦を遅らせる持久戦として住民を巻き込んだすさまじい戦闘で多くの学生らが命を落とした地獄のような地上戦をもたらしたと強調。「そういう事実がなかったかのように描くことは言語道断だ」と重ねて批判しました。
あわせて、シンポジウムは、神道政治連盟沖縄県本部と沖縄県神社庁、日本会議沖縄県本部が主催し、自民党沖縄県連が共催したと指摘。「西田氏の責任だけで済む話ではない。自民党県連が共催したシンポジウムでこの発言がされた問題に、自民党の責任が問われている。自民党として沖縄県民、日本国民に発言が事実に反すると認めて謝罪し、西田氏に撤回させることが必要だ」と述べました。









