2025年5月7日(水)
非核へ針路を
被爆80年 国民平和大行進出発
![]() (写真)核兵器はいらないとアピールしながら行進する東京―広島コース参加者=6日、東京都江東区 |
核兵器廃絶と被爆者援護を訴えながら、全国から被爆地広島・長崎をめざして歩く被爆80年・2025年原水爆禁止国民平和大行進が6日、東京都江東区の夢の島、北海道・礼文島をそれぞれ出発しました。被爆80年の今年、日本政府に核兵器禁止条約への参加を迫る世論と運動を広げます。冷たい雨をついて、夢の島で開かれた東京―広島コースの出発集会には約600人が参加し、被爆者を先頭に、広島に向かって元気よく歩き始めました。
出発集会で開会あいさつした原水爆禁止世界大会実行委員会運営委員会共同代表の高草木博さんは、米国第一主義と対米従属する日本政府を批判し、「日本でも世界でも、危険な政治に対して地殻変動のような大きな変化が始まっている」と強調。「参院選と東京都議選は日本の針路を変えるチャンス。非核平和の日本の実現こそが真の安全と平和の道だと訴え、世界大会の大成功へと発展させよう」と呼びかけました。
連帯あいさつした第五福竜丸平和協会専務理事の安田和也さんは、保存運動の中から第五福竜丸展示館ができて49年だと紹介し「核兵器のない世界に向けて、ますます声を広げよう」と語りました。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表理事の家島昌志さん(82)は「日本政府はどうして、唯一の戦争被爆国でありながら禁止条約に加入して核保有国を説得する勇気が出ないのか」と批判。東京の被爆者団体、東友会の被爆者らが一言ずつ訴えました。
高校生平和ゼミナール、日本に留学中のフランス平和運動のカメリアさんらがリレートークしました。









