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2025年5月4日(日)

自民の条文起草委づくり提言

公・維・国民が賛同

改憲派集会

 改憲右翼団体「日本会議」のフロント組織「美しい日本の憲法をつくる国民の会」(櫻井よしこ共同代表ら)と民間憲法臨調が共催する集会が3日、東京都内で開かれました。各党に自衛隊の9条明記と緊急事態条項創設のための共同作業を呼び掛けた声明文を採択しました。

 石破茂首相がビデオメッセージを寄せ、「緊急事態条項と自衛隊明記を最優先に取り組み」と改憲への執念を示しました。憲法が1947年の施行以来、「一度も改正されることがないままに今日に至っている」と指摘。「本当にそれでいいのだろうかという議論は当然ある」と述べました。

 石破首相は、各党の共同作業を呼び掛ける集会の趣旨を「十分に受け止め、衆参の憲法審査会における議論がさらに進み、国会での発議が早期に実現するように党として尽力する」と述べました。首相自ら改憲発議へ旗を振りました。

 自民党憲法改正実現本部の古屋圭司本部長は「早くここ(衆参の憲法審査会)で、議論段階ではなく、憲法改正の具体的条文を取りまとめるための起草委員会をつくって作業を進める。これを提言したい」と集会に参加した各党代表に呼び掛けました。公明党の浜地雅一党憲法調査会事務局長と日本維新の会の青柳仁士政務調査会長、国民民主党の川合孝典党憲法調査会会長ら全員が賛成しました。

 青柳氏は、維新の改憲案を憲法9条への自衛隊の明記や緊急事態条項創設など「自民党の案と似ているが、各党・会派から理解が得られやすい」などと発言。川合氏は、ロシアによるウクライナ侵略などをあげて「憲法の前提が壊れている」「憲法9条について、しっかり見直すということを行わずに、新たな国家戦略を立てることはあり得ない」と述べました。


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