しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年5月4日(日)

2025憲法大集会

田村委員長のあいさつ

 日本共産党の田村智子委員長が3日の「2025憲法大集会」で行ったあいさつは次の通りです。


 日本共産党の田村智子です。(拍手)

 「憲法を壊すな、憲法を守れ」、私たちはこの声をあげ続けてきました。しかし、自公政権は国会の中だけの数の力で、集団的自衛権行使容認の閣議決定、安保法制の強行、そして外国を攻撃するためのミサイルの配備、ついには自衛隊を米軍の指揮統制のもとに事実上組み込む「敵基地攻撃」の体制づくりや、学術・研究までも軍事研究へと動員していく、この暴走を続けています。

 戦後80年の今年、改めてみなさんと一緒に、この暴走、この「戦争国家」づくりを断じて私たちは許さない―この一点での共同を大きく広げていこうではありませんか。(拍手)

 いま、この「戦争国家」づくりの道でいいのかということがいよいよ問われています。この暴走の根っこには、日米軍事同盟と言われたら思考停止になってしまう、そういう政治があると思います。

 いまの大軍拡も、もとをただせば第1次トランプ米政権から要求され、その道が切り開かれていきました。いま、トランプ大統領どうでしょう。「ガザから住民を強制移住させて、アメリカが所有する」、こんなことを言ってイスラエルのジェノサイドを事実上応援している。ロシアのウクライナ侵略さえも容認をしている。

 そして、トランプ関税だと言って世界の国々をルールを無視して脅しつける。こんなアメリカと運命共同体でいいのでしょうか。

 日本の国の憲法は、平和を希求する諸国民との連帯で戦争の心配のない世界をつくろうということを宣言しているではありませんか。戦争をなくす道は、隷属、窮乏、ここから人民を解放していくことだと呼び掛けているではありませんか。(拍手)

 世界を見てみたら、アメリカ言いなりじゃない、中国の側にも立たない、どの大国の側にも立たないという国々が広がっている。隣の東南アジア、ASEAN(東南アジア諸国連合)でもそうした平和と安定を目指す外交が粘り強く行われているではありませんか。私たちは、いま、憲法を掲げ、戦争の心配のない東アジアをつくる外交をと、大きな共同を広げていきたいと思います。(拍手)

 日本の進路を決めるのは過半数を割っている自民党や公明党ではありません。主権者=国民の力です。いま、個人の尊厳、婚姻の自由、法の下の平等、学問の自由、こういうことを求めるみなさんの運動が大きなうねりとなって日本社会をゆるがしています。

 憲法のすべての条項が実現し、平和と民主主義が大きく前に進んでいく、真に『国民が主人公』の新しい日本を一緒につくりあげていきましょう。私たち日本共産党はそのためにみなさんと力合わせ全力で頑張り抜く、このことをお誓い申し上げまして連帯のあいさつと致します。一緒に頑張りましょう。(大きな拍手)


pageup