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2025年5月3日(土)

万博チェック

使いにくいトイレ

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(写真)「使いにくい」との声が上がっている万博会場内の女性用トイレの一つ=4月30日、大阪市・夢洲(ゆめしま)

 大阪・関西万博のトイレを巡って「使いづらい」「なかなか入れなかった」などの声が上がっています。

 会場には、交通ターミナルを含めれば、46カ所1600基以上のトイレがあります。ただ、一般的で使いやすいトイレは、案内表示が不十分で奥まった場所にあるものが多く、見つけにくいという問題があります。

 一方で、2億円近くかかるものもあると問題になった若手建築家のデザイナーズトイレ。先月末、その一つは12の女性用個室がすべて「メンテナンス中」とされ、オールジェンダートイレに女性が列をなしていました。大坂城再建に使われなかった「残念石」を使ったトイレでも、並んでいたのは女性ばかりでした。

 男性も使う休憩席そばに女性個室トイレの入り口が並んでいたり、ほとんどオールジェンダーと男性用だけのトイレもあり「まともな女性トイレはないの?」と、けげんな顔をする女性も。複数の若手建築家トイレでは、待つ場所や手洗い場に十分な屋根がなく日差しにさらされたり雨ざらしとなる設計でした。

 所要60分とされる関西パビリオンはトイレなし。遠足など団体バスが着くターミナルのトイレが混雑時には「非常に少ない」との指摘も。利用者目線での検討や事前の検証はされていなかったのでしょうか。


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