2025年5月3日(土)
きょうの潮流
喜びと確信に満ちたラジオのアナウンスでした。「サイゴンは栄光の時を迎えようとしている。臨時革命政府は人民に革命の旗、すなわち独立と自由の旗を掲げるようもとめる」▼半世紀前、米国の侵略に終止符を打ち、解放されたベトナム南部サイゴン(現ホーチミン)の様子を本紙が伝えています。市民は熱狂して解放軍を歓迎。人や車の往来も自由になり、子どもたちは学校に通うよう呼びかけられました▼侵略に協力してきた自民党政府に対して、解放闘争に連帯した日本共産党は祝意を表明。その勝利は「ベトナム人民の歴史に画期的な時代をきりひらくものであり、民族独立、民主主義、平和、社会進歩のためにたたかう世界各国人民にたいする限りない励まし」と評しました▼ベトナムはいま、南部解放・統一50周年の祝賀に包まれています。トー・ラム共産党書記長は「20世紀の人類史における重要な転換点になった。これは信念の勝利であり専制に対する正義の勝利でもある」と▼現地を訪れた小池晃書記局長も「植民地体制を崩壊させ、平和で民主的な国際秩序を形成する決定的な貢献となった」と歴史的な意義を強調しました▼解放の時、本紙は国内の感激の声とともにこんな訴えを伝えました。「日本からも米軍一掃を」。いまも米兵による犯罪が相次ぐ沖縄をはじめ、国民に恐怖と負担を押しつける米軍基地の存在。さらに経済支配を強めるトランプ政権。それとのたたかいもまた、平和で民主的な世界をつくるはずです。