2025年5月3日(土)
軍拡やめて、大企業・富裕層からとって
街頭アンケート 共産党消費税減税案に賛同次々
![]() (写真)消費税減税の財源として「大企業・富裕層・大株主に課税」にシールを貼る女性=4月30日、東京都新宿区 |
消費税減税が国政の焦点になる中、日本共産党提案の消費税減税政策について本紙記者が東京都新宿区で街頭シールアンケートを行ったところ、対話した相手から消費税減税を求める切実な生活苦の実態が語られ、党の財源案への賛同が相次ぎました。
シールアンケートでは消費税5%減税への「賛成」「反対」と、減税の財源を聞きました。財源については日本共産党が掲げる「軍事費増をやめる」に7人、「大企業・富裕層・大株主に課税する」に5人が賛同。国民民主党やれいわ新選組が主張する「国の借金を増やす」や日本維新の会の「医療費の自己負担増」はそれぞれゼロでした。
「スーパーの閉店前のセールに間に合うよう走って帰る友達がいる」と話すのは、4月に大学進学した女性(18)=同稲城市=です。「1人暮らしの子は生活がカツカツ」といいます。自身も勉強時間を削ってアルバイトをしたり、より安い方法で買い物をしたりしています。1人暮らしを検討しましたが、家賃や生活費が高いため、1時間以上かけて大学に通います。消費税は「一番身近で日常に関わる税金」だとし、減税に賛成します。財源は、大企業や富裕層からの課税にシールを貼りました。「たくさん稼いでいる人からもう少しとってもいいと思う」
減税「賛成」にシールを貼った就職活動中の大学4年の女性は家計簿をつけています。「生活費は月に6万円使い、消費税がかさむ」と実感がこもります。税金が教育に使われていないと憤ります。「大学の講義で米軍の駐留経費を日本が世界一負担していると聞きました。防衛費は半分くらいにしていい」と話しました。
迷わず消費税減税「賛成」を選んだのは、40代の女性=同足立区=。「いろんなところで物価の高さを感じるし、国は税金取り過ぎ」。住民税や所得税が天引きされ、昇給後も「上がった感じがしない」と語気を強めます。「国の借金が増えるのは心配。軍事費増をやめて、将来は消費税をゼロにしてほしい」
3歳の子どもがいる女性(40代)=同小金井市=は、「減税で子育て支援が減るのは困る」と財源を心配します。2年前に愛知県から転居。「家賃が高く、外食を減らしている。いつか消費税が教育に回ると我慢している」といいます。党の財源提案を伝えると「大企業・富裕層への課税」に賛同。「だまされたらだめですね」と話しました。
軍事費2倍の必要ない
減税 景気にとっていい
消費税減税に関する日本共産党の提案について、本紙記者が東京都新宿区で行った街頭シールアンケート(4月30日)。20人超と対話になって聞こえてきた声は―。
◇
減税「賛成」にシールを貼り、「これから今月分のレシートを計算するけど、地元にいたときより物価高を感じる」と声を落とすのは大学1年の女性(18)=千葉県船橋市=です。長野県から転居して卵の値段にびっくり。長野で高い価格のパックが200円だったのが、千葉では安いほうで200円するといいます。
減税のための財源について、しばらく悩んだ末に「軍事費増をやめる」を選びました。「これ以上の軍事費増は困る」
都内に住む就職活動中の大学4年の女性は消費税減税に賛成です。財源は「お金をもっている人からとればいい」と「大企業・富裕層に課税」に賛同。「大企業にこんなに減税しているって知らなかった。政府は情報をきちんと開示して、誰もが選挙で判断できるようにしてほしい」と話します。
財源の不安から減税「反対」にシールを貼った人も、党の財源提案に賛同しました。
保育園園長の女性(47)=同江戸川区=は「一時的に減税をしても少子高齢化だし、年金が足りなくなったら困る」と減税「反対」でした。日本共産党の財源案を紹介すると「財源があれば減税賛成」といい、「軍事費削減」に賛同しました。「2倍にまで増やす必要ない。戦争しない憲法もある」と語りました。
「軍事費削減」にシールを貼った会社員の男性(33)=同台東区=は、石破茂自公政権が「いたずらに(軍事)危機への不安をあおっている」と指摘します。大企業への課税にも共感を示します。国民の税負担が増える一方で大企業が減税されていることはおかしいと語り、国債発行は「問題を先送りにしている」と批判しました。
買い物に来た学生の男性(22)=千葉県船橋市=は「高い買い物をした時に、こんなに取られるのって驚く。最近は外食でも感じる。減税は景気にとっていいと思う」と話します。
財源は「大企業、富裕層から」。「富裕層や大株主は株式の配当などで働いてなくても、収入がある」と話し、「お金があるところからちゃんととってほしい。選挙は行くつもり。消費税の政策は投票先の指標になる。共産党の提案は、それなりにいい」と語りました。
「100均でよく買い物をする」という女性(22)=アルバイト、東京都世田谷区=は5%減税に「賛成」。「共産党の提案は、大企業・富裕層から取るのがいいなと思う」と話しました。