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2025年4月28日(月)

視覚障害者の利用改善を

紙氏 タッチパネル式食券購入で

参院農水委

写真

(写真)質問する紙智子議員=15日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は15日の参院農林水産委員会で、大手の牛丼店や飲食店などで食券の購入がタッチパネル方式になり、視覚障害者の利用が困難になっているとして支援、改善を求めました。

 紙氏は、視覚障害者が飲食店に入店したときに案内人がいなければ、タッチパネル機の場所が分からず、注文するにもメニューの項目もわからないと指摘。セルフサービスの店では食品の配膳、下膳も困難になっていると紹介すると、江藤拓農水相は「企業には社会的な責任がある」と答えました。

 紙氏は、障害者差別解消法の位置付けを質問。江浪武志内閣審議官は「2024年4月から、障害のある方から社会的障害の除去について申し出があった場合、合理的配慮の提供が民間事業者に義務付けられた。農水省は対応指針を策定した」と答えました。

 紙氏は、農水省の「対応指針」にはタッチパネル方式について記載されていないと指摘。従業員が対応するのが望ましいとしつつ、タッチパネル方式を導入するなら操作などのサポート体制をとるとともに、農水省も日本フードサービス協会に働きかけるよう求めました。

 江藤農水相は「高齢者、障害者の方が手軽に利用できる成功事例集を作成したい。フードサービス協会には協力を求めたい」と答えました。


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