2025年4月16日(水)
「物価高に見合う年金額にして」
年金者組合宣伝に切々
![]() (写真)強風の中、物価上昇に見合う年金額の引き上げへ訴える全日本年金者組合の人たち=15日、東京都豊島区 |
全日本年金者組合は年金支給日の15日、「年金で生活できますように」との高齢者の声に応える年金額引き上げを求めて全国各地で宣伝しました。東京都豊島区の大塚駅前では、強風の中「誰もが安心できる年金制度への改善を求める署名」をした人から「物価上昇に見合った年金額に上げ、消費税はなくしてほしい」との悲鳴が上がりました。
杉澤隆宜委員長は「年金は安倍政権以降13年間、毎年引き下げられてきた。年金で生活できる額を求めよう」と訴えました。
5年に1度の年金改定に伴い、政府は法案を今通常国会に提出しようとしています。木田保男書記長は法案について、物価上昇に届かない年金額の実質引き下げを続けさせることになると批判し、署名への協力を呼びかけました。
署名した東京都文京区の男性(77)は、年金支給額が月10万円に届かず、家賃が今月から1・3万円アップの4・3万円になったと語り「物価高に見合った年金額にし、消費税を廃止してほしい」と語りました。
豊島区の女性(72)は「働いて稼いだ分で家賃を払っていますが、今の年金は十分ではありません。働けなくなったら生活できなくなります」と署名しました。