2025年4月15日(火)
価格保障と所得補償を
高知 食と農を考えるつどい
紙参院議員と白川予定候補迎え
![]() (写真)発言する紙氏(手前)。壇上は左から白川氏とパネリストの各氏=13日、高知市 |
第4回高知の食と農を考えるつどい(主催=日本共産党高知県農業・農民後援会、党県委員会)が13日、高知市で開かれました。農家や消費者など会場いっぱいの約120人が参加。紙智子参院議員、白川よう子参院比例予定候補を迎え、持続可能な食と農をどうつくるかなどの課題を考えました。
紙氏が基調報告し、米不足と価格高騰について、国が米の需給と価格の調整を市場にまかせ、より根本的には米の生産量も生産者も減っていることがあると指摘。国の食料・農業・農村基本計画も耕地面積を減らし、担い手を増やすものではないと批判。農業で生活できない課題に対し、「すべての農家が再生産できるだけの農家所得を得られるようすることに尽きる」と語り、価格保障と所得補償を組み合わせる党の政策を紹介しました。食料自給率の向上を軸に据えて農業・農村で暮らせる土台を国の責任でつくる党の食と農業の再生プランも紹介。農林水産予算を軍事費が上回る状況を変えるためにも、参院選で政治を変えようと呼びかけました。
続いて、白川予定候補を司会にパネルディスカッションが行われました。香美市のユズ農家、三戸毅さんは「米を作っても野菜を作っても赤字で、新規就農者の確保もおいつかない。このままでは、農村は静かに消えていく」と告発。消費者の井上美穂さんは「ミサイルで国を守っても食がないと国民は守れない。食と農で国を守る政策をしてほしい」と要望。須崎市で有機農業に取り組む植村厚子さんは、子どもの頃から農作業に触れることが大事だと、地元の小学校の水田を復活した実践を紹介。高知市の米農家、小松孝明さんは「米を作っても生活できないので子や孫も他の仕事を探さざるをえない」と語りました。
農家の50代の男性が入党を決意しました。