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2025年4月14日(月)

凍える万博 開幕早々危険あらわ

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(写真)大屋根リング下で座り込む来場者=13日、大阪市・万博会場内

 いのちと安全の危険を抱えたまま大阪・関西万博が13日、大阪市・夢洲(ゆめしま)で開幕しました。(関連記事)

 爆発濃度のメタンガスが直前に確認されたマンホールのふたは取り外され、「立ち入り禁止」の張り紙をしてガス放出のため開けたまま。万博遠足で子どもたちがお弁当を食べる団体休憩所の真正面にガス抜き管があるなど、至るところに危険を抱えたままです。

 万博協会は爆発事故を受けて毎日、ガス測定数値を発表するとしていましたが、前日に「安全にご来場いただけます」との連絡を載せただけで、開幕当日は何の発表もしませんでした。

 大阪湾の人工島のため激しい風雨に見舞われ、「雨よけにもなる」といっていた約350億円の大屋根リングの下でもびしょぬれになり、「ぬれるやんか」の声も。寒さも加わり体調を崩し搬送される人も出て、災害時の不安が募ります。

 完成していないパビリオンも残されており、カジノ誘致に向けて夢洲開催を強行したため地盤が悪く、コスト増などで間に合わない原因をつくった万博協会の責任が問われています。

 日本共産党大阪府委員会は13日、危険な万博開幕の強行に抗議し、開催期間中もいのちと安全を最優先にする立場から取り組み、開催中止を求めていくとする声明を発表しました。


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