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2025年4月12日(土)

裏金自民都議を告発

訂正しさらに再訂正

東京地検に上脇教授

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(写真)上脇博之教授

 都議会自民党の裏金が発覚後、政治資金収支報告書で裏金をすべて使い切ったと訂正したのに、「しんぶん赤旗」日曜版の取材を受けた後、裏金を1円も使わずに繰り越したと真逆の再訂正をした柴崎幹男都議と都議会自民党代表の小宮安里都議ら10人を政治資金規正法違反で問う告発状を10日、神戸学院大学の上脇博之教授が東京地検あてに郵送しました。

 1月の会見で、東京都議会自民党は現職都議ら12人を含む21人が政治資金パーティー券の売り上げの「中抜き」による裏金づくりを認めました。

 これを受け、柴崎氏が代表の自民党東京都練馬区第十一支部は1月下旬に2022年分の収支報告書を訂正して裏金110万円を収入に計上。支出の人件費や事務所費も総額で110万円分を増額した訂正が行われ、同年中に裏金の110万円を使い切ったことにされています。

 しかし「赤旗」日曜版の取材を受けた2月中旬に収支報告書を再訂正。19年に受け取った裏金131万円と22年の裏金110万円の計241万円を一転して、繰越金として計上しています。

 告発状は「余りに不合理な訂正の経過は、裏金が政治家個人あてであったのに、それを隠そうとして、虚偽の訂正を行った」などと指摘。各都議への寄付であるにもかかわらず、都議会自民党が政治団体への寄付と収支報告書に虚偽の記入をした「組織的に行われた悪質な行為」として厳重処分を求めています。


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