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2025年4月8日(火)

リニア工事付近で水枯れ

愛知・春日井 本村議員が現地調査

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(写真)水枯れした現場を訪れた(左から)本村、伊藤両氏=6日、愛知県春日井市

 JR東海が進めるリニア中央新幹線西尾工区(愛知県春日井市)の付近で水枯れが発生しています。日本共産党の本村伸子衆院議員は6日、水枯れが発生している同市明知町で状況などを住民から聞き取るなどの調査をしました。伊藤建治党市議も同行しました。

 明知町に住む男性は、「昨年3月に池の水が減水し、夏場はいったん戻ったものの今年の2月に池も井戸も完全に枯れてしまった。今まで枯れたことはなかった」と言います。

 「春日井リニアを問う会」の川本正彦さんは、リニア工事により、地下水が自然に噴出しなくなり、水位が下がり続けていると告発。「工事を続ければ、さらなる地下水脈への影響が懸念される」と指摘。伊藤市議は、農業用水を確保するための『神屋地下堰堤(えんてい)』の水枯れが心配と述べました。

 JR東海は6月から、春日井市内の坂下西工区をシールドマシンで掘削する工事を開始する予定です。伊藤市議は、「工事区間には亜炭鉱の採掘跡があり、十分な空洞調査も実施されていない」と指摘します。

 本村氏は、JR東海は科学的な調査をしたかを含め住民に説明をしないなど不誠実な対応だと指摘。「トンネルから出てくる水量増加と観測井戸の水位低下、その他の被害などの科学的調査を行わせ、事業者としての責任を果たさせたい」


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